発表会での演奏で得られること

2023年02月18日

 昨年6月から、私は「リシュモア音楽院」という相鉄 緑園都市というところにある教室でピアノを習い始め、先週末 教室の発表会に出演しました。一通り仕上げてあった曲の、細かいところを直していただいて暗譜し、2曲を続けて弾く練習を録画しながら行いました。

(当日の演奏はYouTubeチャンネル「ふじきピアノ」で公開しています。よろしければご視聴ください 演奏曲モーツァルト幻想曲ニ短調・ショパンエチュード エオリアンハープ)

 「リシュモア音楽院」は、横山ペテロさんという方が輸入ピアノの調律、販売の傍ら主宰している教室で、素晴らしい調律技術を持つ専属の調律師さんが複数いらっしゃいます。当日のピアノも丁寧に調整して下さり、実は私、今回のピアノ、「シュタインウェイ」で弾くのは初めてでしたが、音の響き、弾きやすさ 共に素晴らしかったです。

 発表会で弾く経験は、曲を仕上げるのに大きな助けになること、今回実感しました。

 どこまで仕上げたら良しとするかは日ごろの練習でも難しい問題ですが、発表するとなれば、まず曲選びから真剣になります。また、練習を始めると、思わぬ箇所が弾きにくく全体の仕上げを妨げたりします。それを曲の苦手個所をそのまま使い、リズム変奏など工夫して克服していく経験。通せるようになると、次は「暗譜」というハードルにぶつかるわけですが、今回感じたのはやはり暗譜すると全体がよく見渡せるということでした。当たり前のことですが、曲を自分の中に入れていくのに暗譜は必要、とはいえ久々の暗譜演奏は本当に恐怖でしかありませんでした(笑)

 録画を見返して感じたことは姿勢の大切さ。身体の使い方は日ごろから意識して体幹も鍛えないといけないと痛感、こどもたちの姿勢もいつも意識しようと思いました。録画禁止の発表会もありますが、やはり後から自分の録画を見返して得るものは多いと思いました。

 こうして仕上げた曲はレパートリーとして残りますし、多少の不満はあれ、1曲を完成させた自信が次へつながることを実感しました。これらに加えて、こどもたちにとっては、期日までに仕上げる計画性や、目的に向かって継続する集中力、暗譜する記憶力、人前で披露することなども発表会で得られる貴重な体験です。こうしたことを指導する立場の者もいつも留意したいと思います。

 加えて、1対1で教わることの多いピアノ学習にとって、一緒に出演する人や先生と同じ空間時間を共にできることが、発表会の大きな意味だと感じました。ほかの人の曲を聴く経験、一緒に仕上げてきた人たちの姿を目の当たりにできることは、独学の方との大きな違いだと思います。せっかく毎週通って下さる生徒さんへ向けて、人の集まる発表会を開催することは、教室のもつ大きな意味だと感じました。仕上げを手伝って下さった先生や、開催して下さったスタッフ、応援の家族友人あっての発表会、こどもたちと発表会を振り返る時、これらのことにも心を向けられるようにしたいと思いました。

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