今年の発表会に向けて

2024年05月02日

今年も間もなく、生徒さんと発表会を迎えることができます。ご家族のみなさまには、お忙しい中のご準備、当日のご参加、本当にありがとうございます。


出演者の皆さん、みんな飛び切りの演奏をしてくださると思います。直前には、レッスン内で、発表する曲の時間をはかるのですが、そうするとみんな緊張してしまい、人前で2分3分もの時間を集中して演奏することの大変さ、それを一人でやりきること、間違えても何とか繋いで弾き終える、そんな凄い経験を精いっぱいやっているんだなあと心が熱くなります。この発表会が、みんなが一回り成長し、次への目標ができるそんな会であったらと願っています。 レッスンでの真剣なみんなの姿も私一人が見ていては勿体ないといつも思う。

来週お配りする「演奏者のメッセージ」を、どうぞご覧ください。限られたスペースの中に、工夫を凝らした表現あり、お客様への呼びかけあり、一人一人が本当にその子らしく自由に自分の音楽を発信してくれていること、嬉しく思います。 


発表会準備をする中で、今年特に感じることがあります。


それは、昨今、家での練習や楽器について、悩んだり心配される声も聞かれ、日々お忙しい中、日中練習を見てあげられません、毎日練習していないようだ、また、ほかのお稽古との関係、夜は音が出せないなどなど、おうちの方だけでなく、ご本人が悩んでいる場合もあります。それに対して今、私が心からお伝えしたいこと、それは、とにかく悩まないでください、ということ。今弾いている曲、レッスンが楽しめていればそれで十分、なぜなら音楽は習得するものというより、もうそこにあるものだからです、と私は思う。ピアノのレッスンに通うことで、音楽がそこにあるような1週間を重ねていける、そんなレッスンを一緒に作っていけたらと思います。

上達することはもちろん大切ですが、一番大切なのは音楽を好きになること。ほかの人と聴き合ったり連弾でアンサンブルしたり、また時代背景や、音楽の仕組みを知ったり、それをご家族と教室のみんなと、ピアノをきっかけに楽しむことが一番の目的ではないでしょうか。発表会もその一環だと思います。

今向き合える形でピアノと、音楽と向き合えば良いと思います。今できない練習も、そのうちできる状況になるかもしれない。週1回、教室で先生と一緒にゆっくり練習し、発表会の前は少しだけ気合を入れて仕上げる、週末や夏休み、ピアノを開いておうちの人と今やっている曲を楽しむ、でも良いのじゃないですか。大人と違い、お子さんはこの程度の経験でちゃんと上達してくれることを歴代のお兄様お姉さま方が証明してくれています。もちろん練習すればもう少しはなあ、と思わなくもない方もいますが、その方のペースで音楽とピアノと楽しんでいけたら良いんじゃないかなあ。みなさん、おうちに帰ったら、「次はどんな曲を弾きたい?」とおうちの方が好きな曲も紹介してあげたら楽しいかなと思います。

それでは、発表会まであとわずか、どうぞ体調を整えて元気に会場でお会いしましょう。




 




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